人材育成コンサルタントが企業の人材育成に関する課題を解決~見逃されている秘密を教えます

人材育成の専門家として26年間、上場企業から中小零細企業まで様々な業種・業界の研修を一生懸命担当し、たくさんのファンを獲得してきました。経営者・人事教育担当の方々の知りたい人材育成・社員教育・社員研修のポイントや裏技を分かりやすく解説します。

企業がかかえる人材育成の課題を解決する一つ、人間力を磨く

 人間力を磨く人材育成

 

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ビジネスパーソンに求められる3大スキルの一つに、ヒューマンスキルがあります。

日本語にすると文字通り人間力なのですが、意味をはき違えているのではと感じる場面が多々あります。

大規模な研修会場では他の研修会社のセミナーや社内研修を行っている会議室と隣り合わせになったりします。

宿泊が伴う合宿研修では、食堂で同一の時間帯に食事をする場合もあります。

公の宿泊施設では朝のつどいと称して宿泊している他団体と合同で朝礼をおこなう時もあります。

ある時、朝礼の中である団体の受講者の方が自分たちの研修を紹介するために台の上でスピーチをしてくれました。

テレビのCMを流すような有名な企業でした。

スピーチの中で「私たちは、3日間ヒューマンスキル向上するために研修を受けています」と元気よくハキハキと話していました。

しかし、私には言行の不一致が目に入っていたので、違和感しか残りませんでした。

 

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研修室は隣ではありませんでしたが、同じフロアで研修をしていたのでその企業の受講者の方々と休憩ブースや洗面所で一緒になる機会が何回かありました。

私は非喫煙者ですが、担当している受講生の休憩中の喫煙者のマナーが気になることがあり時々灰皿のある所にチェックに行きます。

この時も、受講生が来る前に灰皿の確認をしに行きました。

使用前と使用後の写メを撮って研修の中で「これです」と出来ていない証拠写真を見せる目的のためでした。

しかし、朝の清掃後1回目の休憩だったので奇麗になっているはずでした。

偶然、その企業の受講者の方々数名が喫煙ブースから出てきました。

灰皿の受け皿には一人何本吸ったんだと思うくらいの吸い殻の山、灰皿の下まわりには灰が落ちていました。

次に使う人への配慮が微塵も感じられませんでした。

 

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たいそうな何とか理論や何々メソッドを学んでいると言っていましたが、そんな理論理屈を学ぶ以前の問題がそこにありました。

何とか理論や何々メソッドを否定するつもりは毛頭ありません。

ただし、その理論やメソッドを使うのは一人の人間です。

そこで問われるのが一人一人の人間性人間力となります。

会社の社長や官僚のように、どんなに地位や名誉があってバリバリ仕事をしている人でも、脱税や痴漢などの違法行為を行う人はとどのつまり一人一人の人間性人間力が問われていることになります。

だからこそ、そこに焦点を絞り込んだ教育を人材育成の一環として行う必要があると感じています。

 

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では、人間力を磨く研修とは何かということなのですがテレビアニメの一休さんのある場面にヒントが隠されています。

将軍様から「屏風の中の虎が暴れて困るから退治してくれ」と頼まれた一休さんはどう対応したか?

トンチを利かせて将軍様に「それでは、虎を屏風から出してください」という話でした。

人間力を磨くことも同様で、人間力を目の前に出してもらえればたわしでこすったり、磨き粉を付けて磨くことは可能です。

しかし、人間力を人の前に出すことは出来ません。では、どうするのか・・・

人間力を磨くことは難しいことですが、

  食後に歯を磨くこと

  出勤前に靴を磨くこと

  爪を磨く(切る)こと

  部屋の中を磨く(清掃)すること など、

意外に身の回りに磨けるものは多いです。

皆さんは、会社で昼食後に歯を磨いて(オーラルケアをして)いますか?