人材育成コンサルタントが企業の人材育成に関する課題を解決~見逃されている秘密を教えます

人材育成の専門家として26年間、上場企業から中小零細企業まで様々な業種・業界の研修を一生懸命担当し、たくさんのファンを獲得してきました。経営者・人事教育担当の方々の知りたい人材育成・社員教育・社員研修のポイントや裏技を分かりやすく解説します。

新入社員研修で徹底するべき最重要なこと

常識が躾・教育されていてない新入社員の指導方法

 

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「今年の新入社員は・・・」よく耳にするフレーズです。あなたの会社ではどのような「・・・」でしょうか。

年によって差はあると思います。「採用担当が頑張った」と思う年もあるでしょう。

「今年は不作だった」と落胆する年もあるかもしれません。

しかし、入社してくる新入社員には何も罪はありません。

今年からようやく表現しなくなりましたが、平成29年まではその年の新入社員を「ETC型」とか「ネットオークション型」などと表現している団体がありました。

よく考えてみれば失礼な話です。人間は一人一人個性があり、行動面にも特性があります。

一人一人をよく観ることはとても大切なことです。

「今年の新入社員は・・・」で表現するのは間違えています。

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私も研修講師として日本全国の新入社員研修を担当してきました。

性善説に基づいて考えれば、人間に悪人はいません。

新入社員に悪い人もいません。

ただし、正しい躾を受けてこなかった人はいます。

学校で正しい指導教育を受けてこなかった人もいます。

誰のせいなのでしょうか。

新入社員ご本人が悪いのでしょうか?違います。

正しい躾をしてこなかった両親・祖父母や学校の教師ではないでしょうか。

人に呼ばれたら「ハイ」と返事をすることは当たり前のことです。しかし、この返事が出来ない新入社員は多くいます。

一緒に昼食を食べると、躾がきちんとされていたか直ぐに分かります。

口の中に食べ物があるのにお替りに歩き始める人、椅子を出しっ放しにしてお茶を汲みに行く人、下膳の際にご飯茶碗にご飯粒を残している人と挙げればきりがない程です。

 

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一事が万事という言葉をご存知でしょうか?食事の時の躾に関する不備は本当に些細なことなんです。

しかし、それが仕事の場面に移行していくとどうなるか考えただけでも怖くなります。

あんなこと、こんなこと、そんなことだからこそ徹底して躾、指導教育するべきなんです。

家庭や学校で!しかし、躾や指導教育されてきていない人が新入社員として入社してきたら、会社で躾・指導教育するしかないんです。

本来は家庭や学校で行うようなことまで、鉄は熱いうちに打たなければダメになってしまいます。

だから、新入社員研修の中で、学生的発想からの脱却を図ることが急務なんです。

社会人的発想で、新入社員研修に取り組むようにしなければ折角入社してきた新入社員さんが駄目社員になってしまいます。

 

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だからと言って昔のように「コラッ」と怒鳴っても駄目です。

一人一人個性をよく観て、個性を活かした指導が求められます。知らないからできなくてあたり前です。

一つ一つの事の目的や必要性を分かるまで教えてあげてください。

講義中に居眠りをする新入社員さんは学生時代の延長のような発想を持っています。

入社式が終わると、新入社員研修の講義を受けることが仕事になります。

お給料が発生することを分かるまで伝えましょう。

納得すれば喜んで取り組みます。指導する側が我慢・忍耐を求められます。

長い目で大切な新入社員教育を行ってまいりましょう!